


鳩山さんから「バトン」を引き継いだ菅総理が誕生した。
菅氏は、市民運動から政治家を志し、政治家の息子、孫、曾孫など飽きもせず出てきた世襲総理とは違い、「市民派」総理だとマスメディアに取り上げられている。
実際、菅氏以前で世襲でない総理を遡ると、村山富市元総理にまでたどり着くというのだから驚く。
私も市民運動や労働運動に関わってきたため、菅氏のような市民運動出身の政治家が総理になるというのは、感慨深いものがあるし、期待もしたい。
しかし、である。
4日におこなわれた民主党の両院議員総会の代表戦所信表明において、鳩山首相からの「バトン」という言葉をよく使った菅氏。
鳩山政権から引き継ぐ「バトン」の中身とは一体なんなのか。5月末から急展開をみせた政局のなかで、具体的な政策についてはほとんど明らかにされないまま、なし崩し的に代表戦が行われたのではないか、という疑念は払拭できない。
特に、鳩山政権の崩壊の契機となった「普天間問題」についてはどうなるのか。
「日米合意」を踏襲、外務大臣・防衛大臣再任とされているが、普天間問題をどのように解決に結びつけていくつもりなのか、全く明らかにされてない。
私は、このままの路線で日米合意を踏襲していくことは、どの方が総理になったとしても、民主党の「トゲ」として、民主党のなかで残りつづけると思っている。
県民の意志に背を向け、強引に「日米合意」をおこなった責任、長年批判してきた現行案とほぼ同じ案を結論づけた責任は、非常に重く、歴史に残りつづける。
与党のなかにも「辺野古」移設は反対という議員が多数いる。「辺野古」案はすでに政治的に無理な案であり、普天間の固定化につながるものだ。
「普天間問題」という「トゲ」を抜くためには、菅氏主導で「日米合意」を見直すしか方法はない。
作成日時: 2010年6月 7日 17:43